1 / 10ゆうが もりの こみちを あるいていると、あしもとで ぽうっと ひかる たねを みつけました。「おつきさまの かけらかな?」
オリジナル童話
1 / 10ゆうが もりの こみちを あるいていると、あしもとで ぽうっと ひかる たねを みつけました。「おつきさまの かけらかな?」
2 / 10ゆうは たねを りょうてで そっと つつみました。くらい みちでも、たねの あかりが あしもとを てらします。おつきさまも ついてきました。
3 / 10ゆうは たねを にわに うめ、ちいさな じょうろで みずを あげました。「げんきに なあれ」 しろいうさぎも みまもります。
4 / 10つぎの あさも、その つぎの ひも、まだ めは でません。ゆうは まいにち みずを あげて、「ゆっくりで いいよ」 と まちました。
5 / 10そのよる、ぐんぐん ぐるぐる、つるが そらへ のびました。まるい はっぱは、ちいさな つきのように きらきら ひかっています。
6 / 10ゆうが はっぱに ふれると、あたたかな ひかりが もりへ とんで いきました。「だれかを よんでいるのかな?」
7 / 10つるには あかりのような はなが さきました。はりねずみも ことりも、ひかりを めじるしに やってきます。くらい みちも もう こわくありません。
8 / 10ところが、つよい かぜと あめが やってきました。ゆうは かさを ひろげ、どうぶつたちも つるを ささえます。「みんなで まもろう!」
9 / 10あめが やむと、みんなで つるを むすびなおしました。ひとつ ひかると、また ひとつ。はなは まえよりも あかるく かがやきました。
10 / 10あさに なると、はなは きんいろの たねに なっていました。ゆうは みんなに ひとつずつ。「こんどは みんなの ところで ひかってね」